何かを取り戻すまでの日記

生涯のうちにやりたいこと

映画『パンとバスと二度目のハツコイ』を見ました。

見てきました。
www.pan-bus.com (2811字)

言い訳

映画の感想っていつも何書いて良いんかわからないんですよ。

破壊屋さんのレビューをいつも参考にしているんですが、 どうもいつも要領を得なくて。

作る側に立った見方と自分の見方をミックスさせて書くことを心がけてみます。

片思いの映画への需要のなさったら無いよね

片思いの映画が大ヒットを取ばした例を寡聞にして知らないというか、
そもそも恋愛の映画で成功したのを恋空とかしか知らないので...

相手をだれか誘うワケにもなかなかいかない片思いの映画なので、 難しい映画だなあ、と思いました。

でも、「昔の片思いを告白する」ってのは、
ちょっとワクワクしますよね。

それが少しキレイな形で報われて、 でも幸せにも不幸にもなれない人たちが
少しだけスッキリした毎日をまた送っていく、

そんなぼんやり幸せな映画でした。

お金出した関テレさんはエラいと思います。
あと監督のフェチには概ね同意します。

乃木ヲタとしてパンバスは外せなかった

乃木坂を卒業してからの芸能活動を続けるするのってそれなりに難しいと思うんですよ
アイドルからのキャリアでフロントに立っていた前田敦子大島優子も今や名前をなかなか見なくなり、
いずれ島崎遥香川栄李奈も後を追うのか、それとも追わないのかと考えると
女優業は世知辛さしかねえなあと思うわけです。

タレント営業をひっそりしながら結婚してキャリア街道を抜けた畠中清羅さんあたりが
落とし所なんじゃねえかと思います。

乃木坂出身で芸能人としてのルートにいるのは
最前線が深川麻衣さんや市來玲奈さん(来年から女子アナデビュー)、 そこに伊藤万理華さんが合流して、さあ生駒ちゃんが続くのか…という感じです。

余談ですが、アイドルが卒業する時に、
「芸能活動を継続させるかどうか」という難しすぎる話が余りにあっさり語られるのにも違和感があります というよりも、芸能活動って続ける前提っぽいアトモスフィアが感じられるんですよね。

それは置いといて、
自分じゃない自分になりきれる快感に魅せられて演技の道に入れば、
役を毎回喰うぐらいの個性の強い人がのし上がる魑魅魍魎の世界、というのが業界のイメージです。

そもそも、バーンスタインの一件以降、映画自体がクリエイティブよりもむしろ興行感なんだなの思いが強まっていますが、
思ったことや切り分け出来たことを話してみましょう

もちろん深川麻衣さん見たさで行きましたけど、それと映画は別ですよね

メインキャスト

今泉力哉監督がプッシュしているのは深川麻衣さんと志田彩良さん、という感じでした。
同意せざるをえないくらいふたりとも可愛かった

志田彩良さん特にメリハリがある感じのしない、演技なんですけど顔がウルトラ可愛いですね
深川麻衣さんの妹役にするには華が有り余って、
画だけで主演をバンバン食っててすごい。

宮崎あおい二階堂ふみ島崎遥香のラインに入るタイプっぽいですね

それに比べて三代目JSoulBrothersの山下健二郎さんは
好青年ながら女々しい、パッとしない役柄なんですけど、
いい感じにイケメンで、でも個人的には一番この映画になじんてました
本当にダンスやってんのか…ってくらいリーマン感のある体型も含めて。

でも中学の仲良しの3人のセリフの中の距離感の作り方や、 姉妹の会話の距離感には違和感がありました。

日常生活や仲のいい同士って会話が省略されがちですが、
そういう日常言語っぽさが映画に乗ってるところってあまり見ません。

まいまい

深川麻衣パジャマシャツを着せたいのが誰かによってはちょっとした戦争になりません?
ってのはおいておいて、

乃木坂のときからそうですけど、すごい驚き顔が映える人ですね。
びっくりしてるときだけは何を見ても自然な気がします。

笑ってる時にふっと涙が流れる感じとか、

監督のフェティッシュ

フェチが強くなるとカメラが手持ちになる気がしたのは気のせい?www ふみ と にこの点眼のシーン、 異性の友達と同性の友達が自分のことを外で語ってるシーン、

カメラを固定する方法が無かっただけなのか?www
と思ってしまいました

特に前者のシーンは監督特権だとしたらグッジョブ感ありましたね

音楽ってすごい

ふわっとした日常で、報われない初恋の話で、ヤマもオチもなだらか映画の中で、
渡邊崇さんの音楽はかなり光っていた気がします。

ちょっとした場面やキャストの心が動いた瞬間、
観客の心に余韻が広がった瞬間に素敵な音楽が聞こえてきます。

「音楽の時間」を作った監督も含めて、
こういう作り方を大事にしているのがとても素敵です。

ふみのスニーカー

ふみのスニーカーは絶対NIKEじゃねえだろ…
こういう服や趣味してる子はたいていニューバランスアディダスでは…
という問題はエンドロールで氷解しましたね、
ありがとうございました。

冒頭シーン

スタートシーンで思いっきりなえたのは、
ふみがパンを取り出すシーンです。

パンをオーブンから取り出して並べるまでワンカットに見えたですが、
途中革手袋からゴム手袋に持ち替えてます。
それはない。

冷めてない用に見える鉄板をゴム手袋で触ったら大事故ですよ・・・
砂糖を使ったパンは冷ます必要があるのはわかりますが、
だとしたら革手袋からごむてぶくに挟むまでに場面転換が要るでしょう・・・

アツアツのオーブンから革手袋で鉄板を取り出す →すぐさまゴム手袋に持ち替え →ゴム手袋で鉄板持ったまま店頭でパンを配置

もとパン屋勤務としてはあり得ないですね・・・
危ないですよ・・・ せめて配置用の籠を使ってください

エンディング

最後のシーン、 ふみが早朝のある風景をたもつに見せたいと誘いますが、

あのシーンはとても難しかったと思います。
あの風景が心に染みるきもちはとても良くわかりますが、

あれは「早朝の特権」です。
深夜にしか飲めないコーヒーの味があるように、
あの時間にしかえ見えない色がって、他の時間にそれを思い起こすことは出来ません。

もしかしたら、深夜2時ぐらいに見始めて、 エンディングを見たらちょっと外に出て、
眠る。

そういう映画なのかもしれません。