WindowsとMacでクリップボードを共有する二つの方法
iMacを買ったのと、WindowsのゲーミングPCを買った影響で、メインPCが2台になりました。
この2つでメッセージやURLをパチッとやり取りさせたいと思う場面がちょこちょこあり、 どういう方法がいいか悩んでいました。
見つけたのは二つの方法です。
Logicool Flow
ロジクール機器では、複数の端末に一つのマウスを接続させることができます。
レシーバーが全部のところについてればいいんですね。
Flowを使えば、ケーブル差し替えやボタンの操作なしにマウスを複数のPC間で使ったり、 PCの文章やファイルのコピペを複数端末間でシームレスにできます。しかもOS無視。
Flow対応マウス1台で複数のパソコンをコントロール。
カーソルを画面の端に移動させることで、パソコン間を自動的に切り替えることができます。
マウスはWindows®とmacOSオペレーティングシステム間でも流れるように移動します。Flowでは、パソコン間でテキスト、画像およびファイルを簡単に転送することができます - 1台のパソコン上でコピーし、別のパソコン上で貼り付けるだけです。
これは情報を転送するための最も簡単な方法です
Logicool Flowの発動条件
- すべてのPCが同じLAN内で接続していること
- 同一のLogicool 機器が接続していること
ポイントは、ファイル自体はBluetoothではなくLANで転送すること、
そしてBluetoothでもUnifyingでも、同一の機器が接続していることでしょうか。
これ、最終的にLAN転送するなら、マウス・キーボード何でもいいんじゃね?ってちょっと思います。
対応機器
マウスなら
- MX Master , MX Anywhere , MX Ergo
- M585, M590 , M720
キーボードは
- CRAFT
- K780 , K380 , K370s , K375s
キーボードのうち、K380はUnifyingには対応していないので注意が必要です。
1 Clipboard
これは、クリップボードの履歴をとる + 履歴を完全同期するフリーウェアです。
しかも、片方でコピーしてもう片方で張り付けができます。OSも無視できます。
「1Clipboard」“Google アカウント”で同期できるクリップボード履歴ツール - 窓の杜
1Clipboardの発動条件
1Clipboardを起動している状態でコピーをすると、
暗号化された通信がGoogleドライブに向かっていきます。
Googleドライブを簡易サーバーのように扱って、 ほかのOSにクリップボードの中身を暗号化して飛ばすわけです。
Logicool Flowに挑戦
Logicool Flowを我が家に導入すればこんな感じになります。
なんで2つのPCに4つのキーボードかは置いておいて…
ここでキモになるのは、BluetoothとUnifyingは違うということです。
Logicool製品ですら、UnifyingとBluetoothには製品の対応有無があります。
僕の持っているLogicool製品の中で、
UnifyingとBluetoothに両対応しているものは一つもありませんでした。
しかもWindowsマザボにはWi-FiもBluetoothも無いという徹底ぶり(ゲーミング専門機にしたくてわざと外しました)
WindowsはUnifyingしか無理、
MacはBluetoothしか無理、
しかもUnifyingレシーバーは一つしか無い。
Bluetooth子機を買ってWindowsにつけるのはちょっと迷いましたが、
I/Oが増えてOSの負担が増えるのは良しとしませんでした。
なのでBluetoothとUnifying、WindowsとMacに対応可能なウルトラ便利キーボードを買わないといけません。
K370sとかはその対象で、ええ素材やんと思いましたが、
いきなり買い物する前に1Clipboardを試すことにしました。
1Clipboardに挑戦
こっちはフリーウェアで導入も簡単です。
Googleアカウントさえあればできます。
上記のリンクからダウンロード、インストールまでやり、常駐の設定とgoogleアカウントを入れれば、
複数の端末で導入がすぐ完了します。
他に意識することは特にありません。
Windowsでコピー(下図)すれば、
こんなふうにMacでも貼り付けが可能になります。
ちょっと時系列がおかしいですが、 Macで写っている画像はWindowsのスクショです。
Windowsはスクショを撮った段階でクリップボードに入るので。 こんなかんじにMacに即座に画像共有が可能です。
メリット、デメリット
片方でコピーした瞬間に、もう片方で貼り付けができるようになるってのは素晴らしいですね。
でも考えてみれば、この手のソフトでそういうのは必須要件で、
シームレスに使うことを使う側も大前提にしている気がします。
その間にワンプッシュでもアクションを挟むとなっていまうと、
シームレスに使いたい人はそれなりにストレスになってしまいそうです。
あと、1Clopboardはすべての履歴を共有するので、
WindowsだけでもりもりコピペをやってしまうとMacの履歴がずんずん流れてしまうというデメリットがあります。
もちろん履歴は追えますし、
履歴のどの項目をクリップボードにのせるのかもキーボードだけで選択できます。
共有ってよりも完全なクリップボード同期なので、 行ったり来たりをする場合にはおすすめですが、機器の分担をしっかりしようとする場合にはおすすめできません。
そういう場合に狙い撃ちでファイルや送信をする場合には、FlowやPushbulletがおすすめじゃないかと思います。
あと、クリップボードはインターネットを超えた先のGoogleドライブを利用して共有しています。
なので、ボジのクリップボードでも同期は20秒くらいかかります。
画像でも40秒はかかりました(私の環境での話です)
ここらへんはサーバーのレスポンス改善に期待したいところ。
あとメモリの消費量もかなり高いです。数十MBは食います。 低スペックPCにはおすすめできません。
まとめ
Logicool Flow | 1Clipboard | |
---|---|---|
メリット | LAN内高速転送 | インターネットを介した遠隔転送 |
デメリット | Logicool製品必須。 OS同士のキーボード互換性 |
インターネットを介しているのでレスポンスが遅い メモリ食う |
こんな感じです!
特殊な環境可と思いますが、ご参考までに。