スマートフォンをandroidからiPhoneに変更した。理由と手順を書く
増税前、MNP規制の締め付け前、新型スマートフォンのお披露目ということで、旧型機がグッとお安く購入できるタイミングだったので、iPhoneXS 64GBに変更しました。
何年もお世話になってきたグーグルさんとはお別れして、これからしばらくはアップルと仲良くします
なぜ
知らない第三者のアカウントから位置情報の要求がきたのがきっかけです。
Googleマップには[位置情報の共有]という機能があります。親しいユーザー間で位置情報を共有することで、現在位置の把握やちょっとした合流をやりやすくするための機能です。
もちろん、バチバチの個人情報なので、位置情報の共有は簡単にできるものではありませんし、知らない間にオンになっている可能性も限りなく低い機能です。
とはいえまあ、怖かったんですよ。ああ、これにYesを押したら、知らない他人に家の場所が知られるのか、と。 利便性のためとはいえ、「あまりにGoogleに個人情報を渡し過ぎでは?」と思ったわけです。
AndroidはGoogleアカウントをとにかく取り込もうとするし、現在地情報も結構気軽に使わせちゃうところがあります。
そういうGoogleの姿勢が少し嫌いになったので、思い切ってiOS端末にすることにしました。
OS非依存で居たいんだ
それに加えて、エンジニアとしては、ハードウェアやソフトウェアに極度に依存するのはあんまりよくないかなあと考えるときはあります。
もちろん、ツールとしてのハードもソフトも、使い込めば使い込むほど、作る側の性格や、成果物の性質がわかって楽しいものですが、エンジニアリングの本質は、ツールでやり取りする情報の側にあります。特定のソフトウェアしか使えない人間ではいたくない。
それに、まあよく機械についてよく質問される、「家族内エンジニア」的な立ち位置でもあるなので、ここらでiOSに慣れて置きたいと思ったというのもあります。
iPhoneは手に入ったので、Androidの端末から必要な機能を移していきます。
電話とメッセージ連絡のキモを移す
何よりも、LINEアカウントと電話番号は途切れてほしくない。
契約をしてSIMを挿した時点で電話は使えます。ですが、LINEはWi-Fi環境下でしか使えなくなる。それに、電話ができるだけでは意味がありません。連絡帳も同時に移す必要があります。
iOSの連絡帳には、Googleの連絡帳を取り込む機能があります。
これで電話周りは前と同じになりました。
次はLINE。ですが、私はここは問題ではありませんでした。なぜなら電話の通信とデータの通信が別のSIMだったからです。しばらくは、LINEを前端末、電話をiPhoneにすることができました。
メール、カレンダーを移す
コミュニケーションには使っていませんが、重要なお知らせや情報配信はメールでやりますが、ここも問題ありませんでした。iOSはGoogleアカウントのメールとカレンダーをそのまま持ってくる事ができます。
iPhoneは、Androidと違い、Googleアカウントを入れても、メール、電話帳、カレンダー、メモの4つしか同期しません。
アップデート
都合がいいのか悪いのか、iOS 13が配布されたタイミングだったので、アップデートがきました。
ダークモードにできるだけ対応しているアプリで組みたかったので、iOS13は必須でしたので、ひとまずアップデートして、そこから入れられるアプリだけでやっていく方針に。
アプリ色々入れちゃうまえにアップデートはやったほうがいいですね。「入れてたあのアプリが使えなくなった!」とかは結構ストレスですが、最初から使えなければ諦めがつきます。
「他のアプリないかな?」と探すきっかけにもなります。
アプリを入れる
鍵となるアプリのインストール
これは電話と一緒に一番に移すべき機能です。
昨今、様々なサービスが2段階認証に対応しています。メールアドレスと同時に電話番号も登録することで、ログインやアカウント保護をより強固にする機能です。
私の場合は、
などはPCだけではログインできなくなっています。
Googleの2段階認証については以下を参照。
https://www.google.com/landing/2step/?hl=ja
SMSでの電話認証なら、認証用コードがiPhoneに飛んでくるだけですが、Googleログインでは、端末自体が鍵になっていました。
えっAndroid必須なの?詰んでね?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
iOS用の”Googleアプリ”を落とせば、iPhoneを、Google認証における「信頼できる端末」とすることが出来ます。
他にもSteamのアプリを入れて、これにも電話認証やメール認証を通して、信頼できるアプリを新たに設置しました。
同時に、Googleアプリにカメラや位置情報にアクセスさせないようにも設定。通知も減らしました。
写真を移す
昔の写真が端末に入っている必要はありません。そもそも写真は生きていれば増え続けるので、いつかは端末にすべて置いておくことが出来なくなります。
そのためにNASにすべての写真は置いておくことにしています。
高画質の写真は欲しい時にNASから落とす、 Android時代の写真はGoogleフォトアプリを落とそう…としましたが、ちょっとまて!!
それってGoogleに個人情報渡すことになってない?
いったん無しで行ってみることにしました。
どうせ一眼レフや他のカメラで撮った写真も、最終的にNASにあるので。カメラの画像さえNASにあれば良い!と思うことにしました。
写真だけでは無く、ダウンロードした画像なども大量にあり、NASにどういう風に集まって欲しいのか。。。というのは悩ましいところです。
写真が膨大になる前に、みやすい形で整理しなきゃな、、、とは思いますが、あまり手が動きませんね。
LINEを移す
一通り移して、iPhoneがメイン機の風格を見せてきたので、LINEを移します。
AndroidとiOSを横断してアカウントを移す時、LINEは会話履歴を移すことができません。
マジかよ。
というか、iOS⇄iOSやAndroid⇄Androidだと、もう会話履歴を移せるようになってるんですね。知らなかったぜ(昔は移せなかった)。まあMacに全部あるから良しとします。
その他アプリを移す。
次はたとえば会員カードの機能がスマホの内部にあって、スマホが無いと損する!的なアプリを移していきます。
- ディズニー
- スタバ
- 無印
- 電子チケット
- 電子決済
がそれに当たりました。
次に、手元で情報を参照する、細かく使えることでスマホがあってよかった!系になるアプリを入れていきます。
などでしょうか。
ここらへんで薄々気付いたのが、「スマホを触っている時間の大半使っているアプリは必需のアプリではない」という事実です。
いかに自分のスマホの使用が非生産的か思い知らされました。
薄々気づいてはいたのですが、ちゃんとアプリケーションを必要な順番にインストールすれば、普段べったり張り付いているアプリは驚く程必要性が生じてこないんだなと思い知らされました。
楽勝だった
AndroidからiPhoneへの移行なんか、数年前ならちょっとした茨の道で、なんらかのデータロストは免れないと思っていたのですが、Google依存やiPhone依存のものはほとんどなく、ノリで機種変をしても、携帯電話、スマートフォンとしてのコアな機能はほとんどシームレスに移行できるとわかりました。
時代は本当に進化していますね。
本来なら、Android→iPhoneの移行は、Appleが開発したAndroid用のアプリにとって、私が行ったようなプロセスではなくもっとスムーズに行われるはずでした。
アプリの選別がスマートさをもたらした
せっかくのiPhoneなのでスタイリッシュに使おうと思って、日常の何でもかんでもをぶち込んだり、やたらとアプリを入れるのは止めよう、一つ一つ吟味して用途を絞ろ、と決めて移行にかかることで、携帯の必要な機能と充分機能をきちんと選別することができました。
改めて自分の生活スタイルの中でのiPhoneの立ち位置が明確になり、より使えるようになったと思います。
個人情報への姿勢はAppleの方が慎重だなあ
iPhoneは位置情報や持ち主情報にアプリをほとんどアクセスさせません。させるときも、ユーザーにしつこく確認を要求します。
許可するときも、一時的な許可や高級な許可など細かくpermissionを弄れていい感じです。
特に気に入ったのは、「アプリを起動しているときだけ位置情報を使わせる」という神機能。
ユーザーの個人情報で商売していない、というスタイルの違いが現れているのでしょうか。
他にも、iPhoneにしてのメリットはそこそこあるので、また掘り返してメモがわりに記事にしてみます。