VR用自作PCを初心者が作ってみた。気づいた事と注意点
本人のスペック
- 文系
- PC歴は15年くらい。ソフトは触るけどレジストリとかはいじれない、PCの中の話は無理。
- IT職で、つねに情報収集はしているけど、今まで自作するほどの必要性は無かった。
- ゲーム実況の台頭で平面のゲームに見切りをつけてVRを目指す。
- どうせならハイスペック自作だ!となったが、パーツに関する知識が一切ない
最初はBTOを考えました
自作に関するハードルがすごく高いとおもっていたので、
最初は全く選択肢に入っていませんでした。
BTOはメーカーがスペックにあるていど自由を持たせて作ってもらえるので、
スペック的に満足するPCをかなり安価で手に入ることができます。
乃木坂が好きな関係で、MouseComputerのゲーミングブランド「G-tune」を考えましたが、
とある理由で自作を考えました。(後述します)
他人に頼れば高いハードルも楽々超えられる
結局は秋葉原のソフマップで、部品を買う事になりました。
ソフマップにもマウスコンピューターと提携したentaってブランドがあったけどラインナップがイマイチだった
- ゲーミングPCでシステム要件を伝える
- 出来れば実現したいサイズ感ややりたい事を伝える
これさえ伝えたら店員さんが何とかしてくれます。 僕の場合は、その前にG-tuneのお店で見積りを出して貰い、「こんなスペックで」と紙ペラ一枚を出発点に出来たので本当に楽でした.
私が調べるべき情報で最もハードルが高かった互換性の問題は、
結局スタッフさんに頼り切ることでクリアしました
スペック
譲れない要件はただ一つ、VR READY
VRを実現できるPCのスペックのみです。
具体的に先方に伝えたのは、
この2点だけでした。
組み上がったPCがこちら
部品箇所 | 部品名 | お値段 |
---|---|---|
CPU | Core i7 8700 | 33980 |
メモリ | W4U2400CM・8G | 18277 |
マザボ | H370M-Plus | 11980 |
SSD | MZ-V6E250B/IT | 11880 |
グラボ | GTX1070 | 59980 |
PCケース | VS4-W | 4980 |
電源 | RS-750AMAA-G1 | 11980 |
OS | Windows10Home | 13580 |
合計 | 18万くらい? |
スペックを考えるときに気づいた事・注意点
注意点
- BTOのパーツは型落ちや廉価品を使っており、規格が古いなどの理由で、長期的に見て損する場合がある
- スペックを考える時には、Hzや処理能力以外にも電源性能も勿論見なきゃダメ
- グラボとケースはサイズが命
- 一つのパーツを買えたら、それに応じてパーツの交換を行いたいか、全部のパーツをもう一度吟味する
特に最後が大事だと思います。
予算オーバーする、→CPUを替える→マザボを替える→じゃあ他のパーツはそれで組めるの?
みたいに、全部のパーツを見直す場面が数回有りました。
最初のペーパーがRyzenを指定していたのでRyzen前提で行きましたが、
結局マザボの自由度からIntelとなりました。
もう少したら廉価版が出ていたそうで、また事情が変わったのかもしれません
気づいた点
- ストレージの接続規格はSATA一択だと思っていたが、「M.2」という高速の新規格があり、自作ならではの発見だった。結局M.2で組んだ
- BTOのCPUとマザボは型落ちしており、互換性に問題が出かねない構成だと気づいた
- ケースをシンプルにしたり、光学ディスク等を実装しない事で、電源パーツをアップグレードできて、高速化に繋がった
- 「とりあえず電源はマルチジョイント」みたいな基本がいくつか分かった
- PCの自作はホントに十人十色、個人でパーツ選出が大きく異なるので、店員さんもルーティンと思わずに、一緒に考えながら楽しく組んでくれる
臆せず質問することは本当に大事で、
秋葉原はすごい
僕が自作を組むまでの流れを書くと、
が欲しいとあたりをつける
- とりあえずG-tuneの店舗に突撃(秋葉原でしか出来ない)
- VR Readyのスペック感を聞き出して、見積りをもらって「他店舗見ます」と速攻退散(秋葉原でしか出来ない)
- ソフマップのプレミアカードに入っていたのを思い出し、ソフマップのBTOみる
- 店員さんに「他社の見積りを自作で作った時の予算知りたい」と部品選定を持ちかける。買う気ないのに
- 結局自作がコスパ最強だよねという結論を出し、購入して部品全部お持ち帰り(秋葉原でしか出来ない)
電車で1時間ちょいの所に、PCのあらゆるメーカーの店舗がひしめき合っていて、
専門家の知識がバンバン聞けて、
よりどりみどり選び放題
秋葉原すげえ場所だな、自作PC作るならここか大阪日本橋以外あり得ねえな、と 切におもいました。
組んでみた…引っかかったところ
自作がなんでコスパいいかって「PC組むのが自己責任だから」に尽きると思うんですよ グラボとか壊れたら6万吹っ飛んじゃうし、、
周りに、「実際に手を動かしてPCを組んだ経験のある人がいることで成功率は大きく変わりますし、
ま、このパーツはこれでいっか!とかでやり過ごすと、将来エラーが湧いたときにもしかしてあのときのあの妥協が…と脳みそにもやもやを残す事になっちゃいます
実際にやらかした事
⑴マザボの金属板の使い方が分からない
マザボにはHDMIやUSB,オーディオなどの端子があり、
ケースにはその端子をはめるための場所があります。
ケースにホコリを入れないために、グラボには専用カバーがあるのですが、
その金属板が曲者だった。
謎の突起があり、切り取るのか曲げるのか、。
そもそも調べ方もわからない。
ノウハウ持ってる友人に聞いて解決した。
⑵起動しない
とりあえずメモリとCPUと電源をつないだ。(最小構成)
ついでにグラボも。
起動メモリは「メディア作成ツール」をダウンロードしてWindows 10インストール用のUSBメモリを作るを参考にした。
起動しない。
CPUファンは回ってる。ってことは通電している。
あれ、グラボだけファンが回ってない。
HDMIは正常なので、BIOS起動していないで確定。
これも友人に聞いてみる。
「電源ちゃんといってます?」ってことで電源まわりの様子を見ている。
ここで、電源ユニット→マザボには複数(2本)のケーブルを伸ばせる、
さらにグラボも別で電源ケーブルを挿すという、多分あたりまえの驚愕の事実を発見
こういうので時間食うんだよなあ、自作PCって
でもここで適当なことをすると部品死んだりするもんなあ
ここで無事BIOSが起動、ログをみると。。。「電源が足りていません」
そのログ見えてませんよ。。。
⑶LAN接続不可からの起動しないその②
最大の難関でした。。。。
(2)の起動しない問題が解決したら、USBにOSイメージを入れて無事Windows起動。
しかしLANケーブルを挿しても反応しない。ネットにつながらない。
ググると、こういう場合はメモリの差し替えで治るらしい。
差し替えようとPCS落として、メモリの一枚目を抜いたときに、通電していた(電源抜いていない) ことが発覚
慌てて電源を抜いて挿し換えするも、BIOSがつかない。最小構成でも反応なし
やべえマザボ逝ったか?…
不意の通電や、通電中の換装で、メモリやマザボにイリーガルなデータが書き込まれて、
読み込み不良を起こすとか、そういう話?
とりあえず、おそらく無影響であろうHDDとCPUを除いて、
メモリと電源とグラボを外して、しばらくしてからつける…起動しない。
ひとまず、一晩放置。
そうしたら、治った。
放電が不十分やったらしい。
一晩おいたら治るんやな!漬物作ってる気分でした
ドライバインストールの方法
結局LANデバイスのドライバ不良は、いくつかの方法を経て治りました。
1. BIOSアップデート
2. マザボのファームウェアアップデート
3. マザボのLAN関係のファームウェアアップデート
4. Intelのドライバインストール
この4つのうちどれが必須だったのか結局わからないんですよね
最後にやったIntelドライバインストールは、
- デバイスのプロパティ
- デバイスIDを適当にググる(今回は"PCI\VEN_8086&DEV_15BC"でした)
- DriveIdentifierがデバイス名を返してくれる
- デバイス名"Intel(R) Ethernet Connection (7) I219-V"でググる
- Intelのダウンロードページが出てくる
この流れで解決させました。
手当たり次第ググる って大事なことですね…
組むときに気を付けること
- 何をするにしても一度挑戦してみて、「わからねえ」と思ったらすぐ立ち止まる
- "最小構成"はまずやってみる
- 放電は数時間かけなければ意味ない
- 通電には注意
- 手当たり次第ググる
ググって出る情報は * 手書きのクリティカルっぽい情報→他にも調べて裏を取る * データベース的な網羅性のある情報→ググらないと一生わからないので貴重
という感じで、2種類の使い分けが大事ですね
自作PC随想
VRゲーミングがしたいと思ったのはいつからだろう、と思い返すと
人生に物語は要らないという名文が思い出されます。
VRの可能性や新しさ、カオスさを高らかに謳った記事で、
今でも色褪せない銘文です。今年の記事だけど
あと、2画面のゲームはもうゲーム実況で駆逐されてしまったなあ、というところがあります。
2画面でできるゲームはプレイ動画がもう何でもYoutubeであって、
体験の8割は自分の気に入ったキャラクターの人と一緒にできちゃいます
何なら、ちょっと時間があればストリーミングで双方向的にも体験できます
コントローラーをにぎらずに、ゲームのコアな部分も含めて疑似体験できちゃいます
でも、そうやって他人のプレイングで得られる体験って、
ルール+プレイ=体験のゲームの方程式の上澄みでしかないんです
でも全然それで良くなっちゃいましたね
骨だけなくなっちゃたt気分です。
だから、VRでゲームをする感覚と、そのエンタメの新しい地平が見たい。
そこまでたどり着けるだろうか